タイトルは、最近読んだ本の題名なのですが、この本は、
真尾 悦子(ましお えつこ、1919年(大正8年)- 2013年(平成25年)さんによって書かれたました。
真尾 悦子さんは、1946年(昭和21年)に結婚し、1948年(昭和23年)に茨城県、さらに福島県平市(現・いわき市)に転居しました。
代表作は、1959年に刊行した『たった2人の工場から』は、1961年にNHK総合テレビの「テレビ指定席」においてドラマ化された作品や
沖縄をテーマに書かれた
「いくさ世を生きて: 沖縄戦の女たち」
「お母さんはアダン林でねむってる 」
などがあります。
で、さて?
真尾さんによって書かれた「サイクル野郎2500キロ」
主人公の水木伸太郎君が、高専3年生、17歳の夏に約1ヶ月かけて北海道を自転車で一周した時の体験を元に書かれたノンフィクションの作品です。
お母さんの反対を押し切って、たったひとりで挑戦した北海道一周旅行。
その行動は彼の性格により綿密に計画が立てられていました。
なのですが、スマホもナビもない時代。
実際に現地に行くと、突然の嵐、地図にない急坂などのハプニングあり、心理的な葛藤もあり、そこで知りあった色々な仲間たちとの出会いありお酒あり。
(えっ?17歳ですが???)
函館から、小樽、札幌、苫小牧、帯広、旭川、稚内、斜里、根室、釧路、阿寒湖、帯広、洞爺湖、室蘭と、2500キロの旅が色鮮やかに描かれています。
本に出てくる福島の漁村で育った少年、水木伸太郎君は、実在する人物です。
で、何を隠そうこの少年が、私に八神純子さんを紹介してくれた部長さんなのです。
ちょうど、5thヤガ祭りの当日、近場でイツメン4人で集合し飲み会。
その場で初めてM田さんから、K部長をモデルにした本があるんだという事を聞きました。
ヤガ祭りの翌日、帰りの新幹線の中で絶版になっているその本を見つけました。
かろうじてAmazonに売っていた古本をポチりました。
何故、部長さんの事が、真尾さんによって書かれたのかは、後日、部長さんから聞いた話によると、真尾さんが、福島県いわき市に住んでいた時に、部長さんのお母さんが、真尾さんの親しい友達だったそうです。
で、自転車の旅の話しを聞いて興味を持たれ、彼の日記と聞き取りでこの本が完成したということです。
知っている人物のことを書かれた本なので興味津々でした。福島の方言が出てきてより親しみを感じ、内容はとても興味深く、ハラハラドキドキ色々なシーンがあり、部長さんの性格がそのまんま出ていて、その心理描写もうまく書かれていて、面白かったです。
クソがつくほど真面目、絶対に嘘がつけない、人を悪く言わない、正直で話しを誤魔化さない、誠実で負けず嫌い、お酒大好き、頭はすごくいいが優しすぎてちょっと抜けてるお茶目なところがある、一途で、とにかく筋肉馬鹿(笑)
容姿は背が高く、なかなかのイケメンです。本の表紙の絵はメガネを掛けていますが、ご本人は今メガネは掛けていません。
この本にある高専3年生卒業後に、新潟県長岡市にある国立大学2年生に編入し卒業されています。
今は東京の監査室勤務に変わられてしまったのですが、幸いにも私が堺勤務になってから、約5年間上司でした。
入社早々トライアスロンにハマり、毎晩9時頃に帰宅しては、水泳、ランニング、のトレーニングをしていたらしいです。
海外勤務では、香港のランタウ橋(カップスイモン橋)国際プロジェクトJVの製作マネージャー、次に中央径間1018m、鋼重3万3千トンの世界一の斜張橋ストーンカッターズ橋、そして、近年、2020年4月から最近までミャンマーのバゴ橋プロジェクト。
という経歴の持ち主、英語はもちろん、中国語、韓国語も堪能。
そうそう、私と同じ韓流ドラマ好きです。
堺勤務の頃は単身赴任で、最寄り駅のすぐ近くのコンビニの横に住んでいて、朝はランニング、出社してからはトレーニングルームで筋トレ、昼休みもやはり筋トレ、休日はサイクリングといういわゆる筋肉馬鹿(失礼しました)で、堺から大阪城や箕面方面までサイクリングするようなフットワーク。
すごく、人として引き出しが沢山あって面白い方です。
八神さんの大ファンで、キャンディーズの蘭ちゃん(最近活動している)の大ファンでもあります。
この本を読んで知ったのですが、8歳の時に漁師だったお父さんを亡くされています。
そのお父さんが遭難した場所が、北海道根室市 納沙布岬(のさっぷみさき)。
日本列島 本土最東端、根室駅から約23kmあるその地もこのサイクリングコースに入っていました。
真尾さんはこの旅行記を本にする前に、1986年自分でも同じコースを車で回り、1988年に出版されました。
私も、いずれこの部長さんのたどったコースを自転車では到底無理なので車でたどって行きたいなぁ~なんて思っています。
私は面白かった本は、何度か繰り返して読む癖があるのですが、この本もその中の一つです。
それでは、またぬん。